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insight

"自己認識とは、要するに、自分自身のことを明確に理解する力 ー 自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界へ適合しているかを理解する能力だ。"

insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

 

 

 

面白かった。今の自分が求めているような本だ。俯瞰的に自分を見る方法に関して、様々な"気づき"が含まれている。

日本ラグビーフットボール協会で、「コーチングのコーチング」をやっているという監修者のあとがきに、4つの問いが書かれている。これに対する自分の考えを書く形で、insightに関する今の自分なりの考えを記録しておこう。

 

そもそも、自己認識とは一体何なのか?

自分の像を内からも外からも客観的に見ることができる認識能力のことだと思う。そして、それをある程度説明できることも含まれる。

本書でも言っているように、自分で思う自分(内的自己認識)と、他人から思われている自分(外的自己認識)というものを、それぞれ適切に認識することができることが問われる。そもそも、人間の心というものは、首尾一貫を生涯渡って通す人というのは稀であるかほとんどいないと思っていて、良くも悪くも移ろいやすい。そうした、変化してしまうところ、変化しずらいコアのところ、これを見定めること。そしてそれを含めて自分の像を認識しているこが自己認識で、そしてそれを説明できることも重要だ。

 

自己認識が高いとどのようなメリットがあるのか?

自分を知っているから、知らないよりかは自分の行動や反応をコントロールしやすくなるし、それによって出来事に対する自分の反応を調整することもできるだろうし、他人との交流においても、互いが影響する作用の調整がしやすくなる。なぜなら、自分の言動に自覚的なので、自分の振る舞いをコントロールできるし、それによって心が乱れることが少なくなるだろう。無駄に自分の否定もしなくなる。また、自分をよく知っているということは、相手のこともよく知っている(あるいは知ることができる)ということに通じると思うので、相手への理解が結果的に高まると思う。これは生きていく上で必要な能力だと思う。人は一人では生きられないし、人と人との関係の中で生きているのだから、相手を少しでも理解する、ということは重要なことだと思うからだ。

 

自己認識を高めるには、どうすればよいのか?

常に自分の言動を分析すること。そして、人からフィードバックをもらうこと。そうすることで、自分で思う自分と、他人から思われる自分と、双方の視点を磨くことができると思う。

 

いま、なぜ、自己認識が重要なのか?

2つの理由が考えられる。1つは、SNSの発展だ。自己表現が世の中に溢れて久しいが、他人の人生と自分の人生を簡単に比較してしまえるような時代だ。そうする必要がないはずなのに、SNSでは日々、承認欲求から生ずる何がしかのアピールが跋扈しており、意識的にも無意識的にも、競ったり羨んだり妬んだりと、感情が刺激される。それに疲れて平穏を求めた人々が、自分の内側を見つめる旅を必要としているのかもしれない。そしてもう一つの理由が、変化が激しいこの時代だ。価値観が変化していく中で、何が正しいのか、自分なりの真理を求めている人が増えているのかもしれない。だからこそ、疑いのないような自己(なんかデカルトっぽい言い回し、、)、というものを掴み取り、その変化に負けず生きていきたい、そうした願望があるのかも、と思える。というか、自分がそう思うのだ。

 

 

そしてその他に重要だと思っていることは、自分と世界との関わりを説明できるようになりたい、ということ。

世界と言っても大げさなことではなく、仕事にける自分とか、家族や友人など身の回りの世界とのことで、自分がそうした世界にどういった影響を相互に与えあっているか、というのを意識していたいと思う。まぁ、日々そんなことは全く考えていない、考えられていないのだけど。。

 

そもそも、随分昔に、友人が自己分析を深くやって洞察を得た、そしてそれは苦しいものだった、ということを話を聞き、実際にそいつは変わっていった。そうしたことを目の当たりにして、当時の僕は「じゃあ俺も!」というのは、ちょっと違うと思ったし、そいつのように強烈に変わりたい、という願望もなかった。しかし、それから年月が経った今、僕はこのまま惰性で生きていくことに結局のところ抵抗感を覚えている。そうして最近色々もがいていていて、そのもがきは本当にささやかなものではあるけれど、こうした本に辿り着いているわけだ。

あいつの言っていた合言葉。それを胸に、ちょっと前に進んでみよう。(なんかポエムちっくになってしまった。。!)