あの話
たまに起きる、あの話。
少し遡ると、嫁と住み始めて暫くして、住む環境が合わないとの話になった。
今まで住み慣れた土地を離れ仕事も生活もガラリと変わったのだから、無理もないと思う。
時間が過ぎれば多少慣れも出てくるかもしれない。
そういう願いを込めて、1年暮らしてみてどうか、また判断しよう、という話になったあの時。
それからも何度か嫌だ嫌だという話はあったが、多少は柔らかくなっていっていると感じていた。
そもそも嫁は女性特有に巡ってくるそれは大変強い反動があり、本人も昔から悩まされているほどだ。
その前後で精神が不安定になるのも自ら認めている。
いまの環境が嫌だという気持ちも、このリズムに呼応し、不満として噴出する。
一緒に暮らし半年ほどになるが、そのリズムに応じて今日もそれが表面化した。
もともと身体的は頑丈ではなく緊張型頭痛持ちであることや、突発性難聴が先日発症した(今は治った)こと、そうしたストレスと日々感じるストレス、そしてそもそもいま住む環境が不満であるストレスとが相互に作用し増幅することで、ある許容量を超えると溜まったものが決壊する。
今日の表現は強めであり、最初の頃の状態に近い。
- 自分が好きな場所に出るのに距離があり、時間・コスト・健康的にも気軽にいける場所にいないことの不満
- 今いる環境は不便であり魅力が無いことに対する不満
- 掃除を主とした家事への協力が十分でないことに対する不満
- 仕事から帰ってきて疲れている時も料理をしなければいけない事への不満
- 自分一人の時間が持てないことに対する不満
- 今日の午後は一人になれる時間を予定していたのに対して、想定外に私が家にいたので、その目的を果たせなかった事への不満。(外にいても、満足して過ごせる空間がここにはない。)
また、これら不満に基づく要望はこうだ。
- 住み慣れた土地に戻りたい。
- そこで自分の思い描くことをやりたい。(ペットとカフェ)
- 元気なとき以外は家事はやりたくない
- 自分の部屋が欲しい
- しばらく一人で寝たい
上記を理解した上で、私が提示する対応案はこうだ。
- 住む場所について今すぐ引越しができる状況にはいない(相手も承知済み)
- 明日は土曜なので、掃除・洗濯を請け負う。また、明日は料理をしなくて良い。
- 料理については今後、元気がないときに私が家にいれば、私が料理をする。
- 今後一人の時間を予定しているなら、前もって教えてもらい、それを尊重する。
- しばらく別の布団で寝ること。
"私がいるべき場所はここではない"、"私は住み慣れたあの場所に戻りたい"
そうした不満が募ること、彼女の自由を束縛していることは、十分承知している。
時間が解決してくれるようにも望んだが、それは望みが薄いようだ。
先ずは彼女が一人くつろげる時間を過ごせる、サポートしなくてはいけない。
彼女いわく、土日休みの日に家にいてもそれほどリラックスできるわけではない。
平日人がいない時に、家でくつろぐことが、一人の時間を過ごしているという満足感を与えてくれるらしい。
人が自由な瞬間を感じる場面は色々あると思う。
彼女の場合は、彼女が認める安心を感じる空間で、静かに一人の時間を満喫できることが、その条件なのだ。
これを達成するには、折に触れて私が家を空ける必要があるだろう。
事実、いまこれを書いているのはマックのカプチーノを飲みながらだ。
注意書きしておけば、私自身も一人の時間は好きなので、これに対して苦痛を覚えているわけではない。
彼女の心が安定し少しでも安心を取り戻せるよう、サポートしなくてはいけないと思っている。
ただ、困難であるのは住む場所の問題だ。
住み慣れた土地に戻りたいという望みを、どのように叶えられるか。
仕事の異動で都内に行くことができるか。
あるいは新たな仕事に就くか。
あるいは別々に暮らすか。
いま出ている案は、都内もしくは彼女の望む地域に中古アパートを購入し、不動産経営をする一方で、その一室を彼女にあてるか、というものだ。
不動産を購入するという目的も、彼女が望む地域で生活するという目的も、どちらも達成できる案ではあるが、実現の道筋はまだ見えていない。
さあ、頑張ろう!
追記:
結局一緒のベッドで寝ました笑