過ぎ行く日々を少しでも。

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やさしい人

 “あなたの最大の課題は、「他人からの承認」より、自分の本性を選ぶことである。"

やさしい人(愛蔵版)

やさしい人(愛蔵版)

 

 

『「やさしさ」と「冷たさ」の心理』の隣に置いてあり、一緒に購入した本。
書かれたのは『「やさしさ」と「冷たさ」の心理』より一年前だったようだ。この本にあった著者のプロフィールを読んで気づいたのだが、テレフォン人生相談のパーソナリティだと驚いた。
よく会社の先輩がオフィスで、あるいは車の中で、この番組を聞いていた。なかなかの相談内容が毎回登場し、ワイドショーよろしく人様の苦労をネタにしながら時に笑い時に関心し、という楽しみ方をしている先輩を見て、俗物というか下衆いというか、そんな言葉が頭をよぎったのを覚えている。
人の苦労話を聞いて何になるのか、という綺麗事を言う立場であったが、かといってそれを先輩にぶつけるようなことも、聞くのを拒否することもなく、関心を惹かれたのも事実なので、まあ僕も同じ仲間であるのだ。
 
話がそれた。
著者が書く内容は、基本的なところは同じである。自己実現ができない人が、色々な(心理的)苦労を背負っている。その苦労の根源には、どのような心理があるかという分析だ。そして、自己実現できている人というのは、やさしい人、という結論である。つまり、自分にとって何が大事であるかを知っている人であり、他人に本当の意味でやさしくできる、心の余裕を持った人、大人の人間である。
では自己実現に悩む人はどうすれば良いのか?
その第一歩は、自分の本性を知ることである。
自分の喜びが何であるかを知ることだ。
自分にとっての自然が何であるかを知ることだ。
これは、自省録で語られている、"自分の本分"について通ずる部分があるなぁ、と読んでいて思ったり。
 
結構近いところにやさしい人、いるなぁ、とちょっと思った。
僕も見習おう。