日本酒
突然だが、最近日本酒にはまっている。
暇さえあれば日本酒の事を調べたり、銘柄の評判を検索したりと、日本酒へ傾倒しがちである。
きっかけは美味しい日本酒を飲む事があったから、というのと、友人が日本酒分野の開拓をしているのに刺激を受けたから、というところだろうか。
もう一つは「夏子の酒」を最近読んで、日本酒作りとその人間模様に感動を覚えたからだろうか。
傾倒ぶりが徹底しているわけではないが、しかし自らの行為を振り返れば愚かだなぁとは思う。
近所の酒屋に出入りするようになったり、週に1回程度は日本酒を買いにいったり、それでは空き足らず、気になる銘柄、あるいは飲んで気に入った銘柄を近所では手に入りらないからといって通販で計7,8本買ったりなどとしている。
実に愚かである。
これは何であろうか。気になったものへ簡単に手を出す購買行為。その商品が時期限定的なものであれば焦燥感を覚えるほど、手に入れたくなる。
これは物欲なのだろうか。
人は満たされないと食欲に走ると聞く。
酒への欲は現実逃避の道なのだろうか。
そう問うと、今の自分の仕事ぶりに満足しているわけではないし、いまの職位に充実感を感じているわけではないのは事実だ。
しかし出来ないことを出来ないままにして他の事に逃げるのは甘えなのだろう。
だからといってこの日本酒熱が虚構であるとは言いがたく、これを区別して混同することなくそれぞれの技術を磨く事に力を注げば良いのかもしれない。