過ぎ行く日々を少しでも。

嬉しいこと楽しいこと悲しいこと腹立たしいこと。日々の記憶を少しでも紡げる様に。

情事

少しショッキングな事があった。
彼女とその友達(A子としよう)、俺との話そしてその結果についてだ。

A子は彼女の親友で既婚者だ。今回あった話はA子も過去経験済みであり、それで悩んだ事があるということだった。
それは何かというと、"異性との交流"についてだ。
A子の主張はこうだ。

  1. 異性と2人で会うべからず。
  2. 異性を含む飲み会やイベントには自分を除いて参加するべからず。
  3. 異性と連絡をとるべからず。
1は良い。
2. 3.は疑問が残る。否、それはおかしいのではないか。
日常において回数は少ないものの、発生することだし、それを無くすことなんて出来ない。
無くす、というのを正確に言えば、"そうした機会や相手を断絶しなければいけない"というのは受け入れ難い。
何故なら、それは僕が今まで生きてきた中で出会った人たちであるし、またそこから生まれる出来事であるわけで、楽しいし刺激をもらう事だってある。それらを切り離せというのは僕の自由と興味心を縛り上げることで、それには反発を覚える。
何を前提とするかで話は変わってくると思うけど、女友達と2人で会う事は無いし、ここで言う異性というのは僕にとって、一緒に(男含め複数で)旅行へ行った友人であったり、元同僚で考え方に刺激をもらったりと、いわるゆ男女の関係なんかなくて、純粋な友達でしかないわけだ。
でもA子としたら、そうした感覚は持ち合わせておらず、結局は男と女であるとして、そうした接触自体を嫌悪するらしい。
A子は過去にそうした裏切りにあったのかもしれないし、無かったのかもしれない。
"男が女と連絡を取る、あるいは会うというのは、ナニカヤマシイコトがあったり起こったりするかもしれない。"という考えが頭を覆ってしまうのだ。
そうした心配は多かれ少なかれ、持っている人は多いと思うし、自然なことだと思う。
ただ、それと相手の行動を制限しようとするのは別の話だ。
"自分の不安を相手に話して、相手と一緒に解決策を模索して行く" という話ではない。
僕は前述の三か条をいきなり叩きつけられているのだ。

ここで、僕と彼女の間には、前述した三か条は、実はある程度話している事柄ではあるのだ。
そして、彼女も異性への不安を持っている事は把握しており、それに向けて努力していく、ということは何度か話した。
むしろ、こうした話は沢山話そうと言った。
彼女は考えが先走る部分があるので、不安に思ったことが積もり積もって大きく、勝手に膨らんで行く節がある。
そうして自分を疲弊させてしまうんだ。
だから、そうしたもやもやが募らないように、沢山話そう、ということを沢山言ってきた。

話を戻そう。
A子は彼女の親友だ。彼女の繊細で我慢してしまう部分を良く知っている。
俺もA子とは何度か会っているし、しっかりしているという印象を持っている。
そのA子が、彼女のそうした弱いところを挙げていき、彼女は涙を流しはじめ、A子も感情が高ぶり、自分も過去同じように旦那に同じような事を問い詰めたことと重ねながら、異性との交流への嫌悪感を露わにしながら、こう言うのだ。

携帯に入っている連絡先から、女友達の連絡先を消して。

僕は前に言った。
いわゆる男と女の香りがする女友達などいなく、ただの友達でありそれ以上でも以下でもないと。
何を隠すわけでもなく、ありのまま伝えてありのまま話して、そうした自分を含めて自分であって、その自分を見ているんじゃないの?と思うのだ。
でもそうした視点とは違う視座にいるのだ。
いわゆる、価値観の違い、というやつだ。

そうしてA子は僕に迫る。連絡先を消せと。
当然、僕は唖然とする。
あまりに唐突だから。
尚もA子は続ける。
彼女が涙しているのは、そうした気持ちに我慢をしてるからだ、と。
彼女は言う。"異性と連絡をとって欲しくない気持ちはある"、と。
僕は彼女と話をしてきた中でそうした気持ちがあるのを知っていたし彼女から聞いているし、初めて知る事でもない。
でも、"異性となるべく連絡をとらないで"とお願いすることと、"異性の連絡先を消して"ということは区別しなければいけない。
この2つは全く別なことだ。
前者は相手の道徳心に働きかけるのに対して、後者は相手を縛り付ける行為だ。
もっといえば、自分の価値観を相手に押し付ける行為で、相手を尊重する、認める、受け入れるということは全く存在せずに、そうした世界を拒否して、自分の世界の中にあろうとすることだ。
そう、それはエゴだ。
A子はそれを通過儀礼だと言う。
彼女に対して、罪悪感を感じる必要は無いと言う。
それが普通で、僕はずれている、のだと。
もう一度言うが、A子はしっかりした女性で、気配りも細やかだ。
良い奥さんだなぁ、と思う。
そうしたA子なのだが、これは彼女を思って、彼女を代弁して、という義務感と自分の過去とを混ぜこぜにしながら言っているのだろうか…。

もっとやり方があるはずだ。
そのやり方は、相手に身動きを与えずに、自分の手の中で、自分好みにやっていこうとする意思の現れとも考えられてしまう。
そこにパートナーの意思はどれだけ考えられているのだろう。
何故そこまで嫌悪するのか、2人で話あったことはないのだろうか。
不安を感じるから?
じゃあ、どうしてその不安を感じると思う?
2人で突き詰めて話さず、話せず、それを拒否すれば解決するのだろうか。
僕にはそうは思えないのだ。

僕はこの突然の言い渡しに、感覚的に違和感を覚えたし、当然腹も立った。
A子の思いを汲み、彼女とA子のこれまでとこれからの関係を考え、何も言わなかったが、A子は少し線を越えてきた感じもする。

彼女がA子と色んな話を重ねて、そうした結果こうなったのかとも思うが、彼女の様子を見ていると、どうやらこれはA子の独善のようだ。

結果的に、僕はその場で連絡先を消した。消す範囲を彼女に確認しながら。(全てでは無かった。)

A子は、男前!と言う一方で、最後にこう言った。
消さないって言ったら、引っ叩いてやろうかと思ってた!

これは彼女なりの冗談も混じっているが、結果ありきの話だったことが分かる。
それほど、彼女にはそうした事への嫌悪感の強さがあり、それに対する強い姿勢があり、その結果束縛を強いる女性であることが、今回分かった。
それに加えて、それを親友のパートナーへも強要する強引さがあることも。
それは結局、彼女とA子との繋がりの強さなのかもしれない。
ただ、僕としては相手を尊重する姿勢であり続けたいし、相手の自由を縛り付けるような事は極力しないように気を付けたいと思っている。そしてそれは相手にもそうあって欲しいとも。
しかしこれは、僕の価値観の押し付けなのかもしれない…。

自分の考えの強要はなるべく控えて、お互い楽しくいられるように、沢山話し合って、お互いの性質を発展させていきたい。

全てがそうならない事は、今回の件で考えさせられました。
そうしたメモ書きです。